ご挨拶
量子生命科学研究所 量子生命医工グループ 量子再生医工学チームを主宰しております湯川 博です。湯川チームのホームページをご確認頂きまして、有難うございます。
私がQSTに着任して早4年の歳月が経ちました。立ち上げ当初はコロナ禍の影響を大きく受け、研究室の立ち上げが遅れるなど大変でしたが、多くの方々の支援や協力により乗り越えることができました。そして、立ち上げ当初は私含め3名だったメンバーも、現在は指導学生を含め、20名を数えるまで発展させることができました。量子生命科学研究所は、世界に先駆けて「量子」と「生命」の2つの分野を融合した量子生命科学に取り組む研究所です。私のチームでは、新たにナノ量子センサ・計測技術を研究開発するとともに、再生医療を中心とした先進医工学に応用することによる革新的な量子診断・治療技術の開発により、社会に貢献していきます。
今後も引き続き、皆様の御指導、御鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

略歴
2002年 東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻 修士課程 修了後に、小林製薬株式会社に入社。中央研究所にて医薬品開発や免疫賦活食品研究に従事。2006年 名古屋大学医学部に寄付講座が設置されるのに伴い、名古屋大学にて再生医療の研究を開始。2010年 名古屋大学大学院医学系研究科細胞情報医学専攻 短縮修了、博士(医学)。2011年 東京大学 博士(工学)。2012年より名古屋大学に異動し、ナノ量子センサによるiPS細胞・再生細胞イメージング技術開発の研究と学生教育や研究指導に従事。2020年よりクロスアポイントにより量子科学技術研究開発機構(QST)所属。2021年 名古屋大学 未来社会創造機構 特任教授(現職)、2022年 量子科学技術研究開発機構 量子生命科学研究所 プロジェクトディレクター(現職)となり、現在に至っております。
クロスアポイントメント、客員教授など
- 名古屋大学 未来社会創造機構 量子化学イノベーション研究所 特任教授
(併任)未来社会創造機構 ナノライフシステム研究所 特任教授 - 名古屋大学 環境医学研究所附属MIRAIC-未来の医学研究センター 特任教授
- 名古屋大学 住友電工グループ社会貢献基金 医工連携講座 教授
- 千葉大学 大学院融合理工学府 量子生命科学コース 量子医工学講座 客員教授
- 千葉大学 量子生命構造創薬センター(cQUEST) 客員教授
- 東北大学 大学院医学系研究科 量子生命・分子イメージング連携講座 客員教授
主な研究成果、経験
- 原著論文:107報(国際会議論文含む)、総説・著書: 68報、特許:19件、受賞:16件、招待講演:114件
- 大学での学生指導経験 13年以上(2012/4~2025/3現在)
外部資金獲得状況
- 科学研究費補助金(科研費)
24件採択(代表6件、分担18件) 総額 1億5000万円以上 - 科研費以外(財団等含む)
21件採択(代表6件、分担15件):総額 7億円以上 - 民間企業との共同研究
17件採択(代表16件、分担1件) 総額 5000万円以上
主な社会貢献活動・委員会活動
- 厚生労働省 次世代医療機器・再生医療等製品 評価指標作成事業 委員 2015年~2017年
- 臓器保存生物医学会 評議員 2016年~現在(医工連携委員会 副委員長 2023年~)
- 日本分析化学会 中部支部 会計幹事:2017年, 2018年 常任幹事 2020年~
- 大人のRIKA教室 平成29年度秋季第3回講座 「ノーベル賞を受賞した研究」解説シリーズ, 2018年
- 文部科学省 科学技術・学術政策研究所 科学技術予測センター 専門調査員 2018年~2021年
- 量子生命科学会 評議員 2021年~現在(人材育成委員会 委員 2021年~)
- 日本再生医療学会 チームU45委員サブメンバー 2022年~